受託開発のQCD崩れ・炎上・
赤字案件を減らす
納期遅延、品質問題、追加要望の吸収、赤字案件の再発。
PM個人を責める前に、案件運営とPM育成の仕組みを点検しましょう。
従業員50名以下のIT受託開発企業の経営者・開発責任者・PM責任者向けに、
QCD崩れの原因と、診断→止血→育成の順で再発を減らす考え方を整理しました。
SYMPTOMS
こんな症状が繰り返されていませんか
ひとつでも当てはまる場合、QCDが崩れる構造が会社にできあがっている可能性があります。
PROBLEM CHAIN
- 症状
繰り返す現場の不具合
納期遅延・品質問題・追加要望の吸収・課題管理の滞り。
- 構造的原因
案件運営の仕組み不足
見積前提・変更管理・上長レビュー・顧客合意・品質レビューが揃っていない。
- 結果
QCDが崩れる
品質・コスト・納期のどこか(または全部)が破綻し始める。
- 帰結
赤字・炎上の常態化
PM個人を責めても再発が止まらず、社内で同じ場所で同じズレが繰り返される。
症状だけを潰しにいくと再発します。構造的原因まで遡って整理することが、QCD改善の入口です。
ROOT CAUSE
QCDが崩れる3つの構造的な原因
赤字や炎上は、終盤で突然起きるのではなく、Q・C・D それぞれの「見方の癖」から始まります。
品質管理が「報告」だけで終わっている。レビュー指摘や手戻りが事実として残らず、再発防止が議論にならない。
見積前提・変更管理・追加請求の線引きが曖昧。「ちょっとした追加」が議事録に残らず、自社の残業で吸収されてしまう。
進捗率ではなく残工数・依存関係を見ていない。「順調」報告のまま終盤で巻き直しになる。
PERSPECTIVE
炎上・赤字はPM個人だけの問題ではない
赤字や炎上が続くと、社内では「あのPMが弱いから」「経験が足りないから」という話に流れがちです。 ただ、再発しているのであれば、それはPM個人の能力ではなく 案件運営の仕組み の問題と考えたほうが筋がよいです。
上長レビュー、見積レビュー、変更管理、顧客合意、品質レビュー――こうした仕組みが揃っていないと、 どのPMが担当しても同じ場所で同じズレが起きます。
PM育成は「最後の出口」ではなく、仕組み化の一部 として位置付けるのが現実的です。 仕組みがあるからこそ、PM候補が育つ余地ができます。
CAUSE COMPARISON
よく語られがちな見方
- 担当PMの経験・スキルが足りない
- 報連相や調整力が弱い
- 優秀なPMを採用すれば解決すると考える
- 炎上のたびに担当者を交代させる
まず点検すべき構造
- 上長レビュー・見積レビューが回っていない
- 変更管理と請求/吸収の線引きが曖昧
- 顧客合意と議事録の運用が属人化
- 品質レビュー観点が共通化されていない
- PM候補に任せる範囲が決まっていない
「優秀なPM」ではなく「PMが普通に成果を出せる仕組み」を組み立てる方が、再現性が出ます。
METRICS
まず見るべき5つのPM指標
売上・利益が確定する前に変動する「先行指標」です。週次の上長レビューで揃えて見ることで、早期に手を打てます。
残工数の見立て
進捗率ではなく「あと何人日かかるか」を、PMが自分の言葉で説明できるか。
変更件数と請求/吸収区分
変更が議事録に残り、請求/吸収のどちらに区分されたかが見えるか。
課題滞留件数と滞留日数
課題管理表に新規追加された件数と、未解決のまま何日経過しているかが見えるか。
レビュー指摘・手戻り件数
設計・コード・テストでの指摘や手戻りが、いつもの倍に増えていないか。
顧客確認待ちの平均日数
顧客の確認待ちが平均何日で消化されているか。確認待ちは「遅延の言い訳」ではなく粗利消費。
FLOW
QCD改善の進め方
「いきなりPM育成」ではなく、診断 → 止血 → 原因整理 → 共通言語 → 継続運用 の順で進めます。
- 診断6領域で現状を可視化
- 止血炎上案件の初動対応
- 原因整理関連記事で構造を理解
- 共通言語PM育成パックで型を揃える
- 継続運用社内展開で定着させる
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NEXT STEP
まずは現状を可視化することから
PM個人を責める前に、案件運営とPM育成の仕組みを点検しましょう。
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