テックエイド
Udemy共通クーポン:TA2605LEARN02 詳細を見る
PMスキル

初めてPMを任されたら最初にやること|WBS作成より先に確認したい5項目

#新任PM #プロジェクトマネジメント #PM入門 #受託開発 #PMキャリア
初めてPMを任されたら最初にやること|WBS作成より先に確認したい5項目

「来月から君がPMだから」と言われたら、まず何から手をつけますか?多くの新任PMは、WBSを作り始めたり、進捗管理表を整えたりします。

しかし、 WBSや進捗表を作る前に確認すべきことが5つ あります。これを飛ばすと、後から「そもそも前提が違っていた」と作り直しになります。本記事では、新任PMが着任後1週間で確認すべき5項目と、進め方を解説します。

なぜ「いきなりWBS」が失敗するのか

WBSは、目的・体制・制約・顧客期待・リスクが明確になって初めて意味のあるものになります。これらが曖昧なままWBSを作ると、

  • スコープ外の作業まで含めてしまう
  • 体制に合わないタスク粒度になる
  • 顧客の本当のゴールに沿っていない
  • リスクへの備えが組み込まれていない

という、 「作った瞬間に陳腐化するWBS」 が完成します。手戻りを防ぐために、まず5項目を確認します。

確認1:目的(なぜこの案件があるのか)

最初の問いは「この案件は、顧客が何を実現したくて発注したのか」です。

「ECサイトを作る」は手段であって、目的ではありません。本当の目的は「現在の店舗ビジネスをオンラインに広げたい」「特定の商品の販路を増やしたい」など、顧客の事業に紐づいています。

確認すべき具体的な問い:

  • 顧客は、納品物を使って何を実現するか
  • なぜ今このタイミングで発注するか
  • 成功を顧客がどう測定するか(売上、業務効率、顧客満足度など)

これが分からないと、 「機能は揃ったけれど顧客は満足していない」 という結末になります。

確認2:体制(誰と何ができるか)

次に「自分のチームに、何ができて何ができないか」を確認します。

  • メンバーの技術スキル・経験レベル
  • 各メンバーの工数(フル稼働 / 兼任 / 短期)
  • メンバーの強み・弱み(コミュ・設計・実装・テスト)
  • 自分の権限範囲(採用・契約・発注・退場依頼など)

体制を把握せずにWBSを作ると、 「やる人がいないタスク」「やれる人が偏ったタスク」 が必ず発生します。

特に重要なのは、 「自分が持っていない技術領域」 を早めに認識することです。インフラ・セキュリティ・パフォーマンス・データ移行など、案件特性によって必要な専門性は変わります。

確認3:制約(守るべきこと、変えられないこと)

3つ目は、案件の制約条件です。これは契約書・提案書を読み込むことで把握します。

  • 契約金額(追加見積をどう扱うか)
  • 納期(中間納品、最終納期、検収期限)
  • 検収基準(何をもって「完了」とするか)
  • 技術制約(指定環境、指定ツール、互換性要件)
  • 法的・規制上の制約(個人情報、業法対応など)

検収基準が曖昧な案件は、 「永遠に終わらない案件」 になりやすいので、早期に確認することが重要です。

確認4:顧客期待(明示されていないが期待されていること)

契約書に書かれている「明示的期待」のほかに、 「言われていないが期待されていること」 が必ずあります。

  • レスポンスの速さ(メールの返答時間など)
  • 報告の頻度・粒度
  • 重要決定の事前相談の有無
  • 想定される顧客側のキーマン(最終承認者、影響者)
  • 過去の取引で「何があったら満足」「何があったら不満」だったか

これらは契約書に書かれていないため、 着任後に既存の社内資料を読み込む か、 前任者・営業担当に1on1で聞く ことで把握します。

確認5:リスク(最悪のケースは何か)

最後がリスクです。新任PMの段階で「全リスクを洗い出す」必要はありませんが、 「最悪のケース」を3つ挙げる ことはできます。

  • 顧客との関係性リスク(窓口変更、不満蓄積、訴訟)
  • 技術リスク(性能不足、互換性問題、データ移行失敗)
  • 体制リスク(キーパーソン離脱、スキルギャップ、外注リスク)

これらの最悪ケースを 着任2週目までに上長と共有 することで、何かあったときのバックアップ体制を確保できます。

着任1週間の進め方

5項目を1週間で確認するための具体的な進め方を提示します。

やること
1日目提案書・契約書を読み込む(目的・制約の素材集め)
2日目前任者・営業担当との1on1(顧客期待・暗黙の期待)
3日目チームメンバーとの1on1(体制・スキル・工数把握)
4日目上長との1on1(権限範囲・意思決定の階層確認)
5日目5項目の整理と、最悪ケース3つの上長共有

この5日間が、案件の安定度を大きく左右します。 着任2日目からWBSを作り始める新任PMは、必ず後で作り直しになります

5項目を整理する1枚メモ

5項目を整理する1枚メモのテンプレートです。着任1週間後にこれを埋められれば、その後のPM業務が安定します。

## ◯◯案件サマリ

### 目的
- 顧客が実現したいこと:
- 成功の測定方法:

### 体制
- メンバー:
- 自分の権限範囲:
- 不足するスキル:

### 制約
- 契約金額/納期:
- 検収基準:
- 技術・法的制約:

### 顧客期待(暗黙含む)
- 報告頻度・粒度:
- 重要決定の進め方:
- キーマン:

### リスク(最悪ケース3つ)
- 1.
- 2.
- 3.

チェックリスト:着任1週間後の準備度

  • 案件の目的と成功測定方法を、自分の言葉で説明できる
  • チームメンバー全員と1on1を済ませた
  • 契約書・提案書を読み、制約条件を整理した
  • 顧客の暗黙の期待を、前任者・営業から聞き取った
  • 最悪ケース3つを上長と共有した

まとめ

新任PMが最初の1週間でやるべきは、WBS作成ではなく 目的・体制・制約・顧客期待・リスクの5項目確認 です。この5項目が固まれば、その後のWBS・進捗管理・課題管理はすべて自然に整います。

新任PMとして体系的に学びたい場合は、自分に合った学習スタートを見つけるために Udemyコース診断 を活用してみてください。受託開発のPM基礎を最初に押さえたい場合は PJM-101 受託開発のPM基礎 もご検討いただけます。

関連する記事