「ダッシュボードを作って数字を管理しましょう」「ダッシュボードで確認してください」という言葉、仕事の現場で耳にする機会が増えました。
「ダッシュボードって何?」「Excelの集計表とは違うの?」という疑問を持つ方に向けて、ダッシュボードの基本をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ダッシュボードとは何か
- ダッシュボードを使う目的
- どんな情報をダッシュボードで見るか
- よく使われるダッシュボードツール
- ダッシュボードを「使える状態」にするためのポイント
ダッシュボードとは?
**ダッシュボード(dashboard)**とは、複数のデータや指標を一画面にまとめて表示し、現状を素早く把握できるようにした画面・仕組みのことです。
車のダッシュボードを想像してみてください。スピード・燃料残量・水温・走行距離などが一画面に表示されていて、運転しながら瞬時に状況を把握できます。
ビジネスのダッシュボードも同じで、「今の状態を一目で把握するための画面」です。
Excelの集計表との違い
Excelの集計表もデータを見るための方法ですが、ダッシュボードには次のような特徴があります:
| Excelの集計表 | ダッシュボード | |
|---|---|---|
| 更新 | 手動更新が多い | 自動更新されることが多い |
| 表示 | 数字・表が中心 | グラフ・ゲージ・カラーで視覚化 |
| 用途 | 詳細なデータ分析 | 日々の状況確認・意思決定 |
| 対象 | データに慣れた人向け | 非エンジニアも含む管理者向け |
ダッシュボードは「素早く状況を把握するためのもの」で、「詳細を深堀りするためのもの」とは少し目的が違います。
ビジネスで使われるダッシュボードの例
営業ダッシュボード
- 今月の売上・目標達成率
- 商談件数・成約率
- 商品別・担当者別の売上比較
プロジェクト管理ダッシュボード
- タスクの完了率・残件数
- 課題・リスクの件数
- 期限超過タスクの数
Webサイト運営ダッシュボード
- ページ訪問者数・セッション数
- 直帰率・滞在時間
- 問い合わせ・コンバージョン数
在庫・物流ダッシュボード
- 在庫数・欠品リスク
- 出荷件数・遅延率
よく使われるダッシュボードツール
- Googleスプレッドシート・Excel:身近なツールでも基本的なダッシュボードを作れます
- Google Looker Studio(旧 Data Studio):Google製の無料BIツール
- Tableau:データ可視化の代表的なBIツール
- Power BI:Microsoft製のBIツール
- Metabase:オープンソースのBIツール(社内に構築できる)
「どのツールを使うか」より「何を見るか・誰が使うか」を先に決めることが重要です。
ダッシュボードを「使える状態」にするためのポイント
何を見るか決める:「毎日・毎週確認すべき指標(KPI)」を先に決めます。とりあえずデータを全部並べると、何を見ればいいかわからなくなります。
自動更新の仕組みを作る:「手動でデータを更新しないと使えない」ダッシュボードは、多忙な現場では使われなくなります。
使う人に合わせたシンプルな設計:ダッシュボードを見る人が「すぐに意味がわかる」デザインにします。グラフや数値は多すぎないほうが見やすいです。
アラートを設定する:「この数字が○○以下になったら通知する」という仕組みがあると、問題を早く検知できます。
IT現場ではどう使われるか
ITプロジェクトの管理でも、「バグ件数の推移」「タスク完了率」「コスト消化率」などをダッシュボード化することで、PM・PMOが状況を素早く把握できます。
特に「週次報告資料を毎回手動で作っている」という場合、ダッシュボードを整備することで報告業務を効率化できます。
初心者がつまずきやすいポイント
「ダッシュボードを作る=見た目を整える作業」と思っている
ダッシュボードの本質は「必要な情報を素早く把握して判断できるようにすること」です。見た目より「何を見るか」の設計が重要です。
「データがなければダッシュボードは作れない」と思っている
すでに持っているデータ(Excelのシート・スプレッドシート・顧客管理ツールのエクスポートデータなど)から始めることができます。
関連用語
- KPI(重要業績評価指標):測定すべき重要な指標
- BI(Business Intelligence):データ分析・可視化のツール・仕組み
- メトリクス:測定する指標のこと
- データドリブン:データをもとに意思決定する考え方
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