「開発チームの会議に初めて入ったら、半分以上言葉の意味がわからなかった」という経験、IT業界に入ったばかりの方ならよくあることです。
この記事では、開発会議でよく出てくるIT用語20選を、非エンジニアにもわかるようにまとめます。これだけ知っておけば、会話の流れについていきやすくなります。
この記事でわかること
- 開発会議でよく出るIT用語の意味
- 各用語の「現場での使われ方」
- 「なんとなくわかった気になっていた言葉」の正確な意味
- 用語を知っておくことの価値
開発会議でよく出てくる用語20選
1. 仕様(スペック)
意味:システムや機能がどのように動くかを定めた決め事。「どんな条件でどう動くか」のルール。
現場の使われ方:「仕様を固めてから開発に入ります」「仕様変更が出ました」
2. 要件定義
意味:「何を作るか」を明確にするための工程。システム開発の最上流で行われる。
現場の使われ方:「要件定義フェーズに入りました」「要件定義の認識合わせをしたい」
3. フロントエンド / バックエンド
意味:フロントエンドは「ユーザーが見る画面側」、バックエンドは「サーバー・データベースなどの裏側」のこと。
現場の使われ方:「フロントエンドの修正は〇〇さん担当」「バックエンドのAPIを確認します」
4. デプロイ / リリース
意味:プログラムを特定の環境に反映すること(デプロイ)。本番環境に公開すること(リリース)。ほぼ同じ意味で使われることも多い。
現場の使われ方:「今夜の22時にリリース予定です」「ステージングにデプロイしました」
5. ステージング環境
意味:本番と同じ構成で作られた確認用の環境。本番リリース前に最終確認に使う。
現場の使われ方:「ステージングで確認してからリリースします」
6. バグ
意味:プログラムの不具合・誤動作。想定していない動きをしている状態。
現場の使われ方:「バグが出ています」「バグを修正しました」
7. テスト(QA)
意味:システムが仕様どおりに動くかを確認する作業。QA(Quality Assurance)は品質保証の観点でのテスト活動を指す。
現場の使われ方:「テスト工程に入っています」「QAが終わったら確認してください」
8. プルリクエスト(PR)
意味:Gitなどのバージョン管理ツールで、コードの変更内容をレビューしてもらう際の依頼。
現場の使われ方:「PRを出したのでレビューお願いします」
9. マージ
意味:Gitなどで、別のブランチ(作業ライン)を統合すること。
現場の使われ方:「PRをマージしました」「mainブランチにマージします」
10. ブランチ
意味:Gitなどのバージョン管理ツールで、作業ラインを分岐したもの。「feature/login」などの名前がつく。
現場の使われ方:「このブランチで作業しています」「新しいブランチを切ります」
11. API
意味:異なるシステムが機能やデータをやり取りするための接続口。
現場の使われ方:「外部サービスとAPIで連携します」「APIの仕様書を確認します」
12. エンドポイント
意味:APIにアクセスするための具体的なURL。
現場の使われ方:「このエンドポイントにリクエストを送ります」
13. サーバー
意味:データやプログラムを置いて、他のコンピューターにサービスを提供する機器やソフトウェア。
現場の使われ方:「サーバーが重い」「サーバーに接続できない」
14. ログ
意味:システムが残す行動・エラーの記録。障害が起きたとき原因調査に使う。
現場の使われ方:「ログを確認します」「エラーログに何が出ているか確認してください」
15. WBS
意味:Work Breakdown Structure。プロジェクトの作業を細かく分解した計画表。
現場の使われ方:「WBSを共有します」「WBSに追加しておきます」
16. スプリント
意味:アジャイル開発(スクラム)における短い開発サイクル(1〜2週間が多い)。
現場の使われ方:「今スプリントのタスクを確認します」「スプリントレビューを行います」
17. バックログ
意味:プロジェクト・スプリントで対応すべき作業・機能の優先順位付きリスト。
現場の使われ方:「バックログに追加しておきます」「バックログを整理します」
18. 課題管理 / チケット
意味:プロジェクトの問題・タスクを記録・管理すること。JiraやBacklogなどのツールでは1件の課題を「チケット」と呼ぶ。
現場の使われ方:「チケットを起票してください」「この課題は誰の担当ですか?」
19. スコープ
意味:プロジェクトや作業の対象範囲。「どこまでやるか」の境界線。
現場の使われ方:「それはスコープ外です」「スコープを確認しましょう」
20. マイルストーン
意味:プロジェクトの重要な節目・期限(「要件定義完了」「テスト開始」など)。
現場の使われ方:「次のマイルストーンは○月○日です」「マイルストーンに間に合いますか?」
用語を知ることで変わること
用語を理解しておくと、会議での効果が変わります:
- 「今どの工程の話をしているか」が把握できる
- 適切なタイミングで質問・確認ができる
- エンジニアへの指示伝達がスムーズになる
- 「後で確認します」が減り、その場で判断できることが増える
最初から全部覚える必要はありません。「今の会議でよく出た言葉を確認する」習慣をつけていくと、徐々に語彙が増えていきます。
初心者がつまずきやすいポイント
「意味はわかったけど使い方がわからない」
用語の意味は知っていても、「会議でどう使うか」がわからないと難しく感じることがあります。用語と「現場での使われ方」をセットで覚えることをおすすめします。
「略語が急に出てくる」
開発現場ではPR・WBS・QAなど略語が多く使われます。最初に「これは何の略ですか?」と確認するのは全く失礼ではありません。
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