納期相談は早いほど価値がある
「間に合わないかもしれない」と感じた段階で相談することと、「確定で間に合いません」と報告するのでは、PMが取れる行動の幅がまったく違う。
早い段階で相談できれば、スコープ変更・リソース追加・スケジュール調整など複数の手が打てる。確定後の報告では、対応の選択肢が一気に狭まる。
「怒られるから後回しにする」という心理は理解できるが、遅らせるほどリカバリーが難しくなる。
PMに渡す5つの材料
材料1:残作業
現時点での残作業を具体的に示す。「まだ全然終わってない」ではなく、「AとBが未完了。AはあとXX時間、Bは調査中で未確定。」
材料2:詰まっている点
作業が遅れている原因を言う。「仕様が未決定」「C社APIの仕様書が届いていない」「依存するDの完了を待っている状態」など、他者の対応が必要なものかどうかも明確にする。
材料3:影響範囲
この遅れが全体スケジュールやリリース日程にどう波及するかを整理する。
「自分の作業だけ遅れる」のか「後工程のEが連動して遅れる」のかで、PMの対応が変わる。
材料4:選択肢
「無理です」ではなく、「できること」を複数出す。
- 「スコープをXXに絞れば間に合う」
- 「人員追加があれば本日中に追いつく」
- 「XX日の延期なら確実に完了できる」
材料5:必要な支援
PMに何をしてほしいかを言う。判断を求めるのか、リソースが必要なのか、スケジュール変更の承認が必要なのかを明確にする。
PMへの相談テンプレート
【件名】○○のスケジュール相談
現状:○○の実装で予定より遅れが出ています。
残作業:Aはあと1.5日、Bは仕様確定待ちで未確定。
詰まり:Bについて、顧客からの仕様確認回答が来ていない状態です。
影響:このままだと木曜のテスト開始に間に合わない可能性があります。
選択肢:
①Bを今週スコープ外にして来週追加(テストは予定通り)
②顧客への確認を本日中に促してもらえれば今週完了可能
相談:①②どちらで進めるか判断をお願いします。
相談しやすくなるために
一度うまくいくと、次からの相談のハードルが下がる。PMも「早く知らせてくれてよかった」という反応になることが多い。
最初は緊張するかもしれないが、材料をそろえて相談すれば、相談それ自体がプロジェクトへの貢献になる。