「Udemyでコースを受けさせているが、現場に変化が起きない」——この悩みは、Udemyを個人学習の延長として使っていることが原因です。社内PM育成にUdemyを活用するには、「コースを受けさせる」以外の設計が必要です。
本記事では、Udemyを社内PM育成に活用するための具体的なアプローチを解説します。コース選定の考え方から、受講後のアクション設計、社内勉強会への展開まで整理します。
Udemyを社内育成に使うときの前提
Udemyは「知識のインプット」に優れたツールですが、「現場での行動変容」は別の設計が必要です。
コースを受けただけでは「良い話だった」で終わります。受講後に「何を現場で試すか」を設定し、実践した結果をフィードバックする仕組みがあって初めて、学習が育成につながります。
また、Udemyは個人の学習進捗に依存するため、受講率管理・進捗確認・学習のサポートを組織側で行う必要があります。
コース選定の考え方
社内PM育成にUdemyを使う場合のコース選定で重要なのは「学習者の現在のフェーズに合っているか」です。
PM業務が初めての人(エンジニアからPM候補への転換期):
- プロジェクト管理の基礎(WBS・スケジュール・課題管理)
- 顧客折衝・コミュニケーションの基礎
- 進捗管理・リスク管理の実践的な内容
PM業務を1〜2年経験している人(自走力を高めたい段階):
- 見積精度・採算管理の実践
- スコープ管理・変更管理の具体的手法
- 組織マネジメント・チームビルディング
コースの「レビュー件数・評価・更新日付」を確認し、実践的な内容で評価が高いコースを選びます。概論が多いコースより、事例・ケーススタディが充実しているコースを優先します。
受講後のアクション設計
Udemyでの学習を現場に活かすために、受講後のアクションを設計します。
テンプレート:受講後1週間以内に答えること
- 「このコースで最も役立つと思った考え方は何か」(1〜2点)
- 「自分の今の案件でこれを使えそうな場面はどこか」(具体的に)
- 「今週中に試してみることは何か」(1つだけ)
このアクション設計を受講前に渡し、受講後に上位PMに提出・共有する仕組みを作ります。「受けたら終わり」の学習を防ぎます。
社内勉強会への展開
1人が受けたコースの内容を社内勉強会で共有することで、1コースの学習効果を複数人に広げることができます。
30分の共有形式:
- コースで学んだ最重要ポイントを3つ説明する(10分)
- 「自分の案件ではここが使えそう」を共有する(5分)
- 参加者でディスカッション(15分)
全員が同じコースを受ける必要はありません。担当者が受けて、エッセンスを共有する形が効率的です。
Udemyだけで解決できないこと
UdemyはPM育成の一部を担えますが、以下は別の仕組みが必要です。
- 自社の案件特性に合った判断基準の習得(実案件での壁打ちが必要)
- 顧客との交渉・折衝スキル(ロールプレイや現場経験が必要)
- 上位PMのレビューを受けながらのアウトプット改善(社内OJTが必要)
Udemyは「知識とフレームワークを学ぶツール」として位置づけ、現場での実践・フィードバックと組み合わせることが最も効果的です。
社内で確認したいチェックリスト
Udemyを社内PM育成に活用するための準備状況を確認してください。
- Udemyコースを受けさせた後のアクション設計がある
- 受講コースのフォローアップを上位PMが行う仕組みがある
- 学習フェーズ別(初級・中級)のコース選定基準がある
- 社内勉強会でコース内容を共有する仕組みがある
- Udemyで補えない育成(実践・レビュー)を別途設計している
3つ以上「いいえ」なら、Udemyの活用設計を見直すことで育成投資の費用対効果が上がります。
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まとめ
Udemyは社内PM育成のツールとして活用できますが、「受けさせて終わり」では成果が出ません。受講後のアクション設計・社内勉強会への展開・OJTとの組み合わせを設計することで、Udemyへの投資対効果が大きく上がります。
自社のPM育成課題を確認したい場合は、PM組織健康診断 で現状を整理できます。
社内でPM育成を始める流れを確認したい場合は、PM育成ガイド も参考にしてください。
実案件を題材にPM候補を育てたい場合は、PM育成支援について見る からご相談ください。