「プロンプトを工夫すれば精度が上がる」「プロンプトエンジニアリングが重要」という話、生成AIの話題でよく出てきます。
「プロンプトって何?」という方、そして「ChatGPTを使ってみたけど期待した回答が返ってこない」という方にぜひ読んでいただきたい記事です。
この記事でわかること
- プロンプトとは何か
- 良いプロンプトと悪いプロンプトの違い
- プロンプトを改善するための基本的な考え方
- 仕事でそのまま使えるプロンプトの型
- プロンプトエンジニアリングとは何か
プロンプトとは?
**プロンプト(prompt)**とは、**ChatGPTなどの生成AIに対して入力する「指示・質問・依頼の文章」**のことです。
人間からAIへの「お願いの内容を書いたメモ」だと考えるとイメージしやすいです。
身近な例で考えると
アルバイトに仕事を頼む場面に似ています。
「これ、いい感じに頼む」という指示より、「この商品の紹介文を200字で書いて。対象は40代女性で、健康に興味がある方向けです」という指示のほうが、期待に近いものが返ってきますよね。
生成AIへの指示も同じです。具体的で明確なプロンプトのほうが、より使いやすい回答が返ってきます。
良いプロンプトと悪いプロンプトの違い
悪いプロンプトの例
メールを書いて
何のメールか、誰に宛てたものか、何文字くらいか、何を伝えたいかがわかりません。
良いプロンプトの例
新しいシステムの導入により、今月から社内の経費申請が電子化されます。
その旨を全社員に知らせるメールを書いてください。
・トーン:ビジネスメールとして丁寧に
・文字数:300字程度
・内容:変更の概要、開始日(10月1日)、操作方法の案内ページURL(https://example.com/guide)
条件が具体的なほど、回答の質が上がります。
プロンプトを改善するための基本的な考え方
「誰が」「何を」「どのように」を明確にする
- 誰が使うか(対象読者):「初心者向け」「経営者向け」「外国人顧客向け」
- 何をするか(目的):「メールを書く」「要約する」「アイデアを出す」
- どのように(条件・制約):「300字以内」「箇条書きで」「です・ます調で」
役割を与える
「あなたは○○の専門家です」という一文を加えると、専門的な視点からの回答が返りやすくなります。
例:「あなたは営業経験10年のITコンサルタントです。新規顧客へのアプローチメールの文例を書いてください。」
出力形式を指定する
- 「箇条書きで」「表形式で」「〇〇の構成で」
- 「100字以内で」「5個挙げて」
段階的に指示する
一度に多くを求めず、まず大枠を作ってもらってから「もう少し具体的に」「もっとシンプルに」と会話を続けることもできます。
仕事でそのまま使えるプロンプトの型
会議議事録の要約:
以下の会議メモを読んで、決定事項・課題・次のアクションを整理してください。
[メモの内容をここに貼る]
メールの下書き:
〇〇という状況で、△△さん(顧客)に□□を伝えるメールの下書きを作ってください。
トーン:丁寧で簡潔に。文字数:200字以内。
アイデア出し:
〇〇という課題に対して、実現しやすいアイデアを5つ挙げてください。
各アイデアには「メリット1つ・懸念点1つ」もあわせて書いてください。
プロンプトエンジニアリングとは?
プロンプトエンジニアリングとは、生成AIから目的の出力を得るために、プロンプトを工夫・改善する技術・手法のことです。
「エンジニアリング」とついていますが、プログラミングの知識は不要です。自然な日本語で試行錯誤しながらプロンプトを改善するだけで実践できます。
初心者がつまずきやすいポイント
「プロンプトは一度書けば完成」と思っている
プロンプトは「試して改善する」ものです。最初のプロンプトで期待どおりの結果が返ってこなかったら、条件を追加・変更して再試行します。
「長ければ良い」と思っている
プロンプトは長さより明確さが重要です。条件が多すぎて指示が矛盾していると、かえって回答の質が下がることがあります。
「AIが解釈してくれる」と任せすぎている
曖昧な部分はAIが「なんとなく」解釈します。意図どおりの回答を得たいなら、意図を明確に書くことが大切です。
関連用語
- プロンプトエンジニアリング:目的の出力を得るためにプロンプトを工夫する手法
- ゼロショット:例を与えずに指示するプロンプト形式
- フューショット:例を1〜数個見せてから指示するプロンプト形式
- Chain of Thought:「ステップごとに考えて」と指示する手法
- 生成AI:テキストや画像を生成するAIの総称
さらに学ぶなら
プロンプトの使い方と生成AI活用を体系的に学びたい方は、テックエイドのコースをご覧ください。