「チームで開発する」と聞いて、具体的にどんな流れで進むのかイメージできるでしょうか。
システム開発全体の「工程の順番」を押さえたい方は、まず システム開発の流れとは?企画から保守运用まで初心者向けに解説 を読んでください。本記事ではその上で、 「チームとして開発すると起きること」 ——役割分担、Git上でのレビュー・連携、交代コミュニケーション、手戻りの防ぎ方に絞って解説します。PMや新任メンバーが、開発チームと上手く連携するための基礎知識として使える内容です。
この記事でわかること
- チーム開発の基本的な流れ(工程)
- 各工程で何が行われるか
- PMや非エンジニアが関わる場面
- Gitがチーム開発でどんな役割を担うか
チーム開発の基本的な流れ
チーム開発には、さまざまな進め方(開発手法)がありますが、大きな流れは以下のようになります。
- 企画・要件定義:何を作るかを決める
- 設計:どう作るかを決める
- 開発(実装):コードを書く
- テスト:動作を確認する
- リリース:ユーザーが使える状態にする
- 運用・保守:継続的に動かし続ける
各工程で何が行われるか
1. 企画・要件定義
「どんな問題を解決するためのシステムか」「誰がどのように使うか」を整理する工程です。
発注者・業務担当者・PMが中心となって進めます。ここでの決定が後の工程に大きく影響するため、「何を作るか」を曖昧にしたまま進めると、後で大きなやり直しが発生します。
2. 設計
「どのようにシステムを作るか」を決める工程です。
データの構造(どんな情報をどのテーブルに保存するか)、画面の構成(どんな操作ができるか)、システム間の連携方法などを設計書としてまとめます。エンジニアが主に担いますが、設計書のレビューにPMや業務担当者が参加することもあります。
3. 開発(実装)
エンジニアがコードを書く工程です。
Gitを使ってブランチを作り、各機能を並行して開発します。機能が完成したらプルリクエストを出し、コードレビューを経てメインブランチに統合(マージ)します。
この工程が一番イメージしやすいですが、実際には設計の確認・仕様の問い合わせ・チームメンバーとの調整など、コーディング以外の時間も多くあります。
4. テスト
作ったものが正しく動くかを確認する工程です。
単体テスト・結合テスト・システムテスト・受け入れテストの順で確認します。バグが見つかれば修正し、再テストします。PMや発注者が受け入れテストに参加するのもこの工程です。
5. リリース
テストをクリアしたシステムを、実際のユーザーが使える環境に反映させる工程です。
本番環境へのデプロイ、切り替えのタイミング管理、リリース後の動作確認などが含まれます。トラブル時に備えてロールバック(元に戻す)計画を用意しておくことも重要です。
6. 運用・保守
リリース後にシステムを継続して動かし続ける工程です。
障害対応・ログ確認・パフォーマンス監視・機能改善など、長期にわたって続く工程です。
IT現場ではどう使われるか
現代の開発現場では、アジャイル開発と呼ばれる手法が広く使われています。全工程を一度にやり切るのではなく、短い期間(スプリント)に分けて「小さく開発→小さくリリース」を繰り返す進め方です。
ウォーターフォール型は設計→開発→テストを一回ずつ順番に進める手法で、要件が最初から明確なプロジェクトに向いています。
どちらの手法でも、基本的な工程の流れは共通しています。
初心者がつまずきやすいポイント
「開発が終わった=リリースできる」と思いがち
開発(コーディング)の後にテスト・受け入れ・リリース作業があります。「コードを書き終えた」は「リリースできる状態」ではありません。
各工程の所要時間を甘く見てしまう
テスト工程は開発工程と同じくらいの時間がかかることもあります。スケジュールを立てるときは各工程に十分な時間を確保することが重要です。
工程間の引き渡しが曖昧
「設計が終わったら開発へ」という引き渡しのタイミングが曖昧だと、手戻りが生じます。「この成果物が揃ったら次の工程に移る」という基準を決めておくことが大切です。
関連用語
- スプリント:アジャイル開発における短い開発サイクル(1〜4週間)
- デプロイ:開発したコードを本番環境に配置すること
- CI/CD:コードの統合・テスト・デプロイを自動化する仕組み
- ロールバック:問題が起きたときに以前の状態に戻すこと
- バックログ:開発予定の機能・タスクの一覧
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