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プロジェクトマネジメント

PMが議事録レビューで見るべき合意漏れ|決定事項・未決事項・担当と期限の4つのチェック

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PMが議事録レビューで見るべき合意漏れ|決定事項・未決事項・担当と期限の4つのチェック

「議事録ができました、確認をお願いします」——PMが受け取ったとき、何を見ていますか?

誤字脱字、発言内容の正確さ、表現のおかしさ。こういった観点で確認するのは「校正」であり、「議事録レビュー」ではありません。PMが行うべきは、この会議で何が決まり、何が決まっておらず、誰が次に何をするかを確認することです。

この記事では、PMが議事録レビューで確認すべき合意漏れの4点を整理します。AI生成の議事録かどうかに関わらず、人が書いた議事録でも、PMのレビュー観点は同じです。


議事録レビューは誤字チェックではない

議事録の作成者(多くはPMOやメンバー)が気を使うのは、「発言を正確に書けているか」「漏れがないか」という点です。これ自体は大切ですが、PMが見るべきことは別にあります。

PMが議事録で確認するのは「この会議で合意できたか」という結果です。会話の量がどれだけ多くても、最終的に「誰が何をいつまでに」が残っていなければ、その会議の成果がありません。


見るべき合意漏れ1:決定事項

「この件はAで進めることになりました」という発言が会議中にあっても、議事録の「決定事項」欄が空白になっているケースがあります。逆に、本当は決まっていないのに「決定事項」として書かれている場合もあります。

確認するのは次の2点です。

  • 会議中に「決まった」と感じた件が、決定事項として明文化されているか
  • 決定事項の内容が具体的か(「検討する」「確認する」は決定ではない)

「〇〇はAで進める」「〇〇の仕様は□□仕様書の通りで合意」のように、何が決まったかが読み取れる記載になっているかを確認します。


見るべき合意漏れ2:未決事項

決まらなかった件も同様に記録が必要です。「決まらなかったこと」が議事録に残っていないと、翌週の定例で同じ議論が繰り返されます。

未決事項として記録すべきは次のものです。

  • 持ち帰りになった判断(判断者と期限が書かれているか)
  • 情報不足で結論が出なかった件(何が揃えば判断できるかが書かれているか)
  • 次回に継続審議するもの(次回定例のアジェンダに入っているか)

「持ち帰り」で止まっている未決事項は、誰が・いつまでに確認するかがセットで書かれていないと機能しません。


見るべき合意漏れ3:担当と期限

「次回までに確認します」という発言が議事録に残っていても、担当者名がなければ誰もやりません。次回定例で「あれ、誰が確認することになってましたっけ?」という事態になります。

確認するのは次の2点です。

  • タスク・宿題に担当者名と期限が入っているか
  • 「確認します」「検討します」という表現に担当者と期限が紐づいているか

期限は「次回定例まで」より具体的な日付のほうが機能します。次回定例が2週間後なら、その間に誰も動かないリスクがあります。


見るべき合意漏れ4:変更・影響

会議中に「仕様を少し変えましょう」という話になることがあります。このとき確認するのは、変更の内容だけでなく、変更によって影響を受ける範囲が記録されているかです。

特に受託開発では、小さな変更が工数・スケジュール・コストに波及することがあります。議事録に「変更の内容」と「影響範囲・確認が必要な件」が残っていることで、後でトレースできます。


レビューコメントの書き方

議事録のレビューで指摘するときは、「この記載が足りません」と言うより「〇〇については誰が対応する予定か確認できますか」という形で問いかけるほうが修正されやすくなります。

担当者に判断を求めるのではなく、事実として「抜けているかもしれない」という確認として投げます。そのほうが作成者も構えずに修正できます。


まとめ

PMの議事録レビューは「正確に書かれているか」の確認ではなく、「この会議の合意が記録されているか」の確認です。

決定事項・未決事項・担当と期限・変更と影響の4点を見る習慣を持てば、後から「そんな話になってましたっけ」という認識ズレが大幅に減ります。

議事録レビューチェックリスト(4点確認)

  • 決定事項が「〇〇を△△とする」という形で明記されているか(「〜する方向」は仮確認)
  • 未決事項に「誰が・いつまでに・何を確認するか」が入っているか
  • 宿題に担当者名と具体的な期限(日付)が入っているか
  • 仕様・対応方法の変更があった場合、その影響範囲の確認が記録されているか

このチェックリストを議事録レビューのたびに確認する習慣を持つだけで、合意漏れの多くは防げます。

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