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法人向けPM育成

PM候補に顧客定例を任せる前の4つの準備

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PM候補に顧客定例を任せる前の4つの準備

顧客定例の進行をPM候補に任せることは、PM育成の中でも重要なステップです。顧客の前でアジェンダを進め、確認事項を整理し、次回への持ち越しを決める経験は、資料作成や課題管理では身につかないスキルを鍛えます。

しかし「任せた後で顧客との関係がこじれた」というリスクを考えると、なかなか踏み切れないという管理職は多い。準備なしで任せるのは確かにリスクが高い。ただ、準備を整えれば、PM候補の成長と顧客との関係維持を両立できます。

準備1:任せる範囲を決める

「今日の定例をお願いします」だけでは不十分です。進捗報告のパートだけなのか、課題確認まで含むのか、決定権が必要な話が出た場合はどうするかを事前に決めます。

最初は「進捗報告と課題の確認項目の読み上げまで。顧客からの質問で判断が必要なものは私に振ってください」という設計が現実的です。任せる範囲を明確にすることで、PM候補も「ここまでは自分が話す」という安心感を持てます。

準備2:アジェンダを事前レビューする

定例の前日か当日午前中に、PM候補が作ったアジェンダを一緒に確認します。

確認するポイントは3つです。「議題に漏れがないか」「時間配分が適切か」「顧客から出そうな質問への準備ができているか」。特に3番目は、PM候補自身が「これを聞かれたらどう答えるか」を事前に考える習慣をつくります。

慣れてくれば、「アジェンダを送って。特に問題なければOK、修正が必要なら連絡する」という形に移行できます。

準備3:上司の同席ルールを決める

「毎回同席する」では、PM候補が成長しても上司が出続けることになります。「任せた感」が出ず、顧客からも「上司がいないと判断できない」という印象を持たれる可能性があります。

最初は同席して補足役に回る形から始め、慣れてきたら上司は同席せず、終了後に「どうだったか」を確認する形に変えます。「この段階から同席しない」を事前に決めておくことで、移行タイミングで迷いません。

準備4:会議後レビューを行う

定例終了後の30分以内に、短い振り返りをします。「進行の中で詰まった部分はあったか」「顧客の反応はどう感じたか」「次回に向けて変えたいことは何か」という3点を確認します。

このレビューを毎回続けることで、PM候補の自己評価力が育ちます。最初は答えに詰まることが多いですが、繰り返すうちに「あの質問の返しが不十分だった、次はこう言ってみます」という振り返りができるようになります。

段階的に任せる方法

以上の4つの準備を踏まえた上で、以下の流れで段階的に任せます。

  1. 上司が進行し、PM候補が同席・メモ役
  2. PM候補が進行し、上司が同席・補足役
  3. PM候補が進行し、上司はトピック次第で同席
  4. PM候補が単独で進行

各段階の切り替え判断は、会議後レビューで「安定して進行できているか」「顧客からの反応が問題ないか」を確認した上で行います。

段階の切り替え目安

段階次に進む目安
① 同席・メモ役会議の流れを理解でき、行動記録が正確に書けている
② 進行・上司補足顧客の質問に詰まっても、「持ち帰り」対応ができる
③ 上司はトピック次第判断が必要な場面以外は単独で完結できている
④ 単独進行会議後レビューで「特に補足の必要がない」が続いている

「安定している」の判断は主観になりがちです。目安を事前に言語化しておくと、切り替えのタイミングをPM候補と共有しやすくなります。


顧客定例の委譲を含むPM育成の相談は、法人向けPM育成ページから受け付けています。PM候補への段階的な権限移譲についてはコースパックも参考になります。