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PMの板挟みをAIで解決。営業要望を仕様書に変えるプロンプト術

#AI・プロンプト #ステークホルダー対応
PMの板挟みをAIで解決。営業要望を仕様書に変えるプロンプト術

「お客様がこういう機能が欲しいって言ってるんだけど、なんとかならない?」

営業からのこんな要望に、PMは日々頭を悩ませています。「こういう感じ」「もっと使いやすく」「いい感じに」といったビジネスサイドの言葉と、エンジニアが求める技術仕様との間には大きな隔たりがあります。そのギャップを埋める作業こそPMの腕の見せ所ですが、AIを使えばこの変換作業を効率化できます。

営業とエンジニアの「言語の違い」が生む板挟み

営業は顧客の言葉をそのまま持ち込み、エンジニアは動作する仕様を求めます。PMはその間で翻訳と整理を繰り返すことになります。

この構造を理解せずに「営業が言ってるから」とそのまま開発に渡すと、手戻りが発生し、炎上の原因になりかねません。逆に「エンジニアが嫌がるから」と要望を曖昧なまま止めると、営業と顧客の信頼を損なってしまいます。

AIは、この翻訳作業の初期ドラフトを担うことができます。

要望の構造化プロンプト(基本形)

営業からのヒアリング内容をAIに渡し、仕様化の準備を行いましょう。

あなたはプロジェクトマネージャーのアシスタントです。
以下の営業からのヒアリング内容を分析し、要件定義に使える形に構造化してください。

【営業から聞いた要望(原文)】
〇〇(営業の発言をそのまま記載)

【背景・文脈】
- 顧客業種:〇〇
- 現状の課題:〇〇
- この要望が出た経緯:〇〇

【出力形式】
1. 要望の本質(1〜2行で要約)
2. 想定されるユーザーストーリー(「〇〇として、〜したい。なぜなら〜だから」形式)
3. 明確になっている要件(箇条書き)
4. 不明確なため確認が必要な点(箇条書き)
5. 開発前に決めるべき技術的判断事項(箇条書き)

確認質問を設計するプロンプト

要件整理の後、顧客や営業への確認質問を設計します。

以下の要件概要をもとに、開発を進める前に確認すべき質問リストを作成してください。
質問は「顧客への質問」と「営業への質問」に分けてください。
各質問には「なぜ確認が必要か」の理由も付けてください。

【要件概要】
〇〇(上のプロンプトで整理した内容を貼り付ける)

【制約条件】
- 開発期間:〇週間
- 予算:〇〇円
- 既存システムとの連携:有/無

出力:
- 顧客への確認質問(3〜5件、重要度順)
- 営業への確認質問(2〜3件)
- 確認が完了してから開発着手すべき理由(一言)

仕様書ドラフト作成プロンプト

確認が完了したら、仕様書のドラフトを作成しましょう。

以下の情報をもとに、エンジニアに渡せるレベルの機能仕様書のドラフトを作成してください。

【機能名】〇〇

【確認済みの要件】
- 〇〇
- 〇〇

【対象ユーザー】〇〇

【前提・制約】
- 〇〇

【出力形式】
1. 機能概要(3行以内)
2. 対象ユーザーと利用シーン
3. 機能要件(Must/Should/Could に分類)
4. 非機能要件(パフォーマンス・セキュリティ・UI要件)
5. スコープ外(明示的に除外するもの)
6. 未決事項(開発開始前に確認が必要な点)

板挟みを抜け出す使い方

AIの出力はあくまでドラフトです。営業にドラフトを見せながら「このように理解しましたが、合っていますか?」と確認することで、認識のズレを早期に発見できます。

エンジニアには「AIで整理したドラフトです。技術的に問題ある箇所を指摘してください」と渡すことで、コミュニケーションのスタート地点として使えます。PMがすべてを翻訳し直す必要はありません。